パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム、別名:雲へ向かうレース(The Race to the Clouds)をご存知だろうか? パイクスピークとはロッキー山脈の東端、コロラド・スプリングスの西16kmに位置する山で標高は4301mもある。当然、富士山よりも高い。そこを一気に駆け上がるレースである。 クラスは4輪がスーパーストック、アンリミテッド(改造無制限)、オープンホイール、オープンストック。2輪がクワッド(ATV、いわゆる四輪バギー)、250cc、450cc、750cc、スーパーモト、ビンテージ(650 – 750cc、2気筒)、サイドカー。さらにトラック、エキシビジョンがある。 2006年現在のコースレコードは1994年にロッド・ミレンがトヨタ・セリカで記録した10分04秒85である。 このレースに1988年からアンリミテッドクラスに参戦している日本人がいる。その日本人とは知る人ぞ知る、通称モンスター田嶋、現スズキスポーツ社長である田嶋伸博[たじまのぶひろ]である。彼の使用したマシンがこれまた凄い。1989年~1997年と2000年のマシンはなんとツインエンジンだった。なんですかそれは? と思う方が大半だろう。そう、フロントとリアにエンジンが二つ付いているのだ。前輪はフロントエンジンで駆動し、後輪はリアエンジンで駆動するという半端じゃなく凄いマシンだった。 そして今年2006年のレースでは940馬力のエスクードで雲に向かい、やってくれました、アンリミテッドクラス総合優勝です。 この動画だが、WRCのオンボードカメラを見慣れている人には違和感があるかと思う。WRCマシンは左右どちらかに運転席があり、助手席にコドライバー[ナビゲーター]がいる、一方、スズキのパイクスピーク・ヒルクライムマシン[アンリミテッドクラス]、エスクードでは運転席はセンターで、コ・ドライバーはいない。あまりの凄さにWRCマシンが子供のオモチャに見えるだろう。それではご覧下さい。 あっ一つ言い忘れてたが、ゴール近くになったら走っている道にも注目してみてください、道の端にはガードレールなんて無く、すぐそこは崖ですからw
マシンの外観が見たい方はこちらへ↓ 空気が薄い所を走るので超大型のスポイラー、エアロパーツが付いているのでちょっうw かっくいいです。 スズキスポーツ・公式サイト Pikes Peak International Hill Climb 最後に、あったらですが、YouTubeにてサイドカークラスの動画を探してみてください。一度テレビで見ましたが、まじかっこいい。2人の呼吸が合ってなければ谷底です。俺も後で探して見よう。