レース サーキット・フェラーリF355 炎上事故 < 自動車事故・レースクラッシュ(ラリー以外) |
大雨の中のレース、フェラーリF355をドライブする太田哲也氏(おおたてつや)が巻き込まれた、1998年5月の富士スピードウェイ 全日本GT選手権 第2戦の多重事故・炎上クラッシュシーン。太田さんはこんな大きな事故にもかかわらず、大火傷を負いながらも生還している。今現在は辛いリハビリを乗り越え、レースにも復帰し雑誌や本などの執筆活動でも活躍している。相手のポルシェのドライバーも無事だった。 事故の大きさもさることながら、当時は異例だったレース参加者がレース主催者を裁判で訴えるということになったため大きく取り上げられた。一番の争点はレースの安全管理不備。事故後の救援が遅れたことなど。それと知る人ぞ知るが、レースに参加する場合は事前にレース中に怪我や最悪死亡しても文句は言いませんと念書を書かされる。太田さんも念書を書いていたので、この念書が有効かということも争点になった。結果、念書の件は内容が著しく不当・不公平で公序良俗に反するため無効とし、数年後の判決では太田さんの訴えが認められ、主催者側のレースの安全管理不備が確定し結審した。 この事故は日本のレースの安全管理について一石投じた事故として心に留めておきたい。
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